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呼吸法の大敵、鼻炎を治す方法

 花粉症などで鼻の調子が悪いと、なにをするにしてもうっとうしいものです。本題とは直接は関係ないのですが、鼻がつまっていると幽体離脱もやりにくいでしょう。オカルトのメソッドは、そこそこ健康な身体が必要です。逆に言えばそこそこ健康ならそれでいいとも言えます。

 私はその昔、ひどい慢性鼻炎に悩まされていて、症状がどんどんひどくなって、一年中鼻がつまったままの状態まで行きました。蓄膿症一歩手前。

 医者から点鼻薬もらうと、一時期よくなるものの、副作用で鼻の粘膜がおかしくなって、いつも鼻の中が乾いた感じで痛みが続くようになりました。薬を使うとそうなるし、使わないとまた鼻がつまり、鼻をかむたびに出血。飲み薬は頭がぼーっとして、結局のところ症状を抑えるだけで治りはしませんでした。

 おかげで呼吸法はできないし、ダークミラーをやっても集中できないし、幽体離脱もやりにくい。特にダークミラーは鼻の調子が悪いときにやると、てきめん症状が悪化して、継続困難になります。

 医者に「何回通ってもちっとも良くならないのだけど」と相談すると、「空気のきれいな桜島に引っ越した人は治ったそうですよ」と言われ、よーするにこの人には治せないのだとあきらめて、自分で治す方法を探す事にしました。いや、でも今から思えば、手術を勧めてくるような医者じゃなくて幸運だったかもしれないです。

方法その1……ビタミンB2

 私の場合、ビタミンB2が劇的に効きました。 チョコラBB などのビタミン剤で摂取できます。(チョコラBBは他の類似製品より割高ですが、値段の差はあるんですよ)。何日か飲み続けると効果が現れます鉄のサプリを併用するとさらに良いです。。

方法その2……鼻うがい

 専用のポンプで鼻に水を流し込んで鼻腔を洗浄する方法です。要点は水ではなく塩水を使う事です。真水でする方もいるようですが、それだとたいがいの人は激痛に見舞われます。プールで鼻に水が入って痛い思いをした事がある人は塩水でどうぞ。そうすればまったく痛みは無いです。塩加減はなめてみて味噌汁くらいの塩加減にします。

ポンプには専用のものと汎用のものがあります。

ハナクリーンα(スタンダードタイプ鼻洗浄器)
エネマシリンジ(多目的洗浄器)

鼻うがいのしかた

 ぬるま湯を半リットルくらい用意し、塩をスプーンに一杯程度。味見してみそ汁より少し薄いくらいの塩加減にします。

  1. 顔を右に傾けて左の鼻の穴から塩水を流し込み、右の穴から出します。
  2. 顔は正面を向き左の穴から入れ、口から出します。ことき舌を少し出すのがコツです。
  3. 顔を左に傾け右の鼻の穴から塩水を注ぎ込み、左の穴から出します。
  4. 次は正面を向き、同様に右の穴から入れ、口から出します。
  5. 十分に塩水を流し込んだ後、鼻をかみます。さらにもう一度、最初から繰り返すと効果的です。

 最初は要領を得ず、あたりを水浸しにしかねないので、慣れるまでお風呂に入った時にやると良いでしょう。慣れたら洗面所で簡単にできるようになります。

 私がこれを初めてやったとき鼻をかむと、かならず血が混じっていましたが、これは鼻の粘膜がただれているのでしょうがないです。気にせずずっと続けました。徐々に出血は減って行ったのですが、2ヶ月くらいはそんな感じ。しかしだいぶ腫れが引いてきて、だんだん楽になっていきました。この間、外から帰ったら、うがいと同様に繰り返しました。

 そのうち鼻の奥に貯まっていた、汚い鼻汁がまとめてどばっと出た日が来て、鼻炎にかかる前の気持ちの良い鼻の通りが復活。ここまででだいたい3ヶ月?4ヶ月目で、一応毎日鼻は通っている状態になりました。

 それからも毎日つづけていくと、今度は血の混じったカサブタのようなものが出るようになって、さらにつづけるとそれも出なくなり、最後には完全に血も出なくなりました。ここまででだいたい一年。そのあとも一年つづけて、もう大丈夫だろうという事でやめました。

 昔の私のように重症の人は、鼻腔の奥が完全に治りきらないので、一見治ったように思えても、しつこく繰り返すほうが良いです。気を抜くとぶり返します

 十年間のおつきあいだった慢性鼻炎が、二年で完治しましたが、いやー長かった(笑)。

方法その3……有酸素運動

 経験的には水泳はなかなか良い感じです。ただしこれは補助的なもので、1と2の方法に加えてやれば良いという意味です。

まとめ

  • 残念ながら花粉症はアレルギー症状なので、いくら鼻が正常でも、完全に無くす事はできないようです。ですがアレルギーを引き起こす物質を鼻の中に長時間ためるから症状がひどくなっていくわけで、花粉が飛ぶ季節は毎日鼻を洗浄するようにすれば、症状には雲泥の差が出ます。
  • 鼻炎のとき鼻の粘膜が充血してつねに過敏になっています。そこに花粉などアレルゲンが来ると、わずかでも、はでに症状が出てしまうようです。過敏な粘膜は、ますますアレルゲンに反応し、ますます充血してゆき、運悪く自然治癒の限界を超えると最後には慢性鼻炎。それでもほっとくと蓄膿症。
  • 鼻の粘膜を正常な状態にまでもっていく事ができれば、花粉症が出る体質であっても、一日中悩まされる事はまずなくなります。
  • 否定的な情報も提示しておきます。医師の中には鼻を洗うのは良く無いといってる人もいるようです。たとえば鼻と耳は内部で細い管でつながっているので、耳のほうに水が流れ込むと中耳炎等を誘発する恐れがあるという意見。特に子供の場合、管が短くて水が入りこみやすいので要注意との事で、一理あると思います。

補遺

  • 以上のコンテンツは今から二十年以上前に私が取り組んだ鼻炎の治し方です。医学は日進月歩で、当時は手術しか選択肢が無かったり、不治とされていた病が薬で治るようになったりしています。アレルギー性鼻炎や蓄膿症が治る、新しい薬も開発されているようです。まずはお医者様にかかって、それでもだめだったときは、ここに書いたやり方を試してみるのもよいでしょう。悪い方法ではないと私は思っていますし、今でも年に何度かは実践しています。
  • 半世紀も生きていると、親や周囲の人々が大病を患うのを目にする機会が増えてきます。そのとき、近代医療を嫌い民間療法に走る人もいれば、普通に大きな病院に入る人もいますが、すべて例外なく病院で治療した人のほうがよい結果になっています。民間療法は、せいぜい補助的なものと考えておくのが無難でしょう。

2019/02/02

大澤が手がけた本