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黒い凹面鏡を作るには

時計皿φ100mm  東急ハンズの理化学用品売り場(ビーカーやフラスコを売ってるところ)にいくと、「時計皿」という名前で、透明な丸い凹面(反対側は凸面)ガラスのお皿が売られています。昔の目覚まし時計の文字盤には、このようなガラスがはまっていたものです。 ネット通販でも購入できるので、検索してみてください。
時計皿には様々なサイズがありますが、直径10〜15センチくらいのものがよいでしょう。

油性の黒色アクリル系塗料

 次に黒の油性塗料を用意します。ガラスは塗料がとても定着しにくい素材ですが、油性塗料で塗装できないこともないです。 ただし被膜は弱いので、そのまま長く使っているとはげてきます。だらかなるべくフレームにはめ込んで使うことをお勧めします。フレームに収め塗装面を保護すれば、長年使っても大丈夫です。
 塗料はスプレー式のものを使えば筆も不要です。
それから無くてもよいかとも思いますが、できればマスキングテープも用意します。すべて塗装用品を売ってる場所で購入できるでしょう。塗料に有機溶剤が含まれるので、外で作業するか、換気に注意してください。

 塗装はよく晴れた日に作業しましょう。鏡の凹面にマスキングテープを張って、塗料がつかないようにします。そして凸面の側を黒く塗ります。凸面の側はきれいにふいて、指紋などをとりのぞいておきます。テープがなければ塗装する際、凹面の側に塗料がつかないよう注意しながら塗装してください。スプレー式の塗料だときれいに仕上がりますが、勢いあまって凹面側に吹き込む事があるので要注意。
 なお、のぞき込むのは凹面の側なので、筆で塗っても塗りむらはまったく気にはならないと思います。

塗装中の鏡(4枚まとめて製作)  時計皿から30センチ以上離れた位置から薄く吹き付けます。いきなり分厚く塗ろうとしても塗りむらができてきれいに仕上がりません。塗装は1回塗ったら乾燥させ、凹面の側から光に透かしてみて、ピンホールができていないか注意。乾燥する際に小さな泡がはじけて、ピンホールができるのです。ですから2〜3回、乾燥させては薄く塗り重ねます。急がずに少しずつ作業すればだれでも上手に作れます。

時計皿で作ったダークミラー  完成したら、お好みで木製のフレームなどに取り付けるとよいでしょう。 丸い額縁や銀食器のお皿など、身のまわりの素材でフレームを作ることを検討してみてください。 ここは各自工夫のしどころですが、なるべく簡素にしておくほうが吉。

追加情報 2006/05/24

  • 後日知人からの情報によると、理化学用品専門の店にいくと、時計皿はもっと大きなサイズのものもあるそうです。
  • スプレー式の塗料はどうしても屋外で作業することになりますし、塗装が済んだあと鏡を運ぶときに、ホコリをつけたりしないように神経を使います。プラモデル用のエナメル塗料を筆で塗るのも良い方法だと思います。室内で作業できて簡単です。のぞき込むのは凹面の側なので塗りむらが気になることはないでしょう。

update 2014/06/28
2003/07/03

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