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読書ガイド第2章の4

XV 悪魔

悪魔は去ってもまた戻ってくる。(P157)

ベルゼブル

聖書(マタイ10,12、マルコ3,ルカ11章)に名前が出てくる「ベルゼブル(ベルゼバブ)」はヘブライ語で「蠅の王」の意。デーモンの支配者で、蠅の姿で描かれることもある。

ばいきんまん
やなせ・たかし/作・絵 フレーベル館『あんぱんまんとばいきんまん』より引用
ばいきんまんは蠅の羽根と矢印尻尾、腐敗と死を暗示する紫と黒の色彩をもつ、悪魔キャラクター。
ばいきんまんはベルゼブルだったんだよ!

アニメのばいきんまん

アニメ絵でもばいきんまんの羽は(小さくだが)必ず描かれている。

羽根があるならそれを使って空を飛び、アンパンマンと戦えばよさそうだけど、ばいきんまんは科学技術の象徴ともいえる円盤に乗る。悪魔は科学の象徴だ。

モーガン・グリア・タロット15番

モーガングリア・タロットの15番。逆五芒星の中央に蠅。この悪魔はベルゼブルであることを表しているのだろう。

モーガングリア・タロット。ウエイト系の、なかなかいいデッキすよ。

悪魔がもつ松明の炎は青い。地獄の炎は硫黄の炎。硫黄ガスで青く燃える火山。

庚申塚

 この庚申塚のすぐ近所に長年続く大人のおもちゃ屋さんがあったがもう潰れた。

Eyes Wide Shutよりデモーニッシュな儀式のシーン

XVI 神の家

パノプティコン

監獄建築パノプティコン

聖体・ホスチア

丸いウエハースのようなホスチア

聖バルバラのイコンを見てみよう

バルバラ伝説で紙面の都合で少し省略したことを追加

(P168の内容に追加)
〔前略〕父親は激怒し剣を抜くとバルバラに振り下ろした。すると彼女のそばにあった大きな岩が2つに割れ、その中に彼女を包み込んで守った。〔中略〕浴室のどこにそんな巨岩があって、どうして二つに割れるのかと思うかもしれないが、もともとそういうぶっとんだ話なのだ。岩カプセルはバルバラを中に入れたままUFOのように空に飛び去り、山の上に着陸した。岩が開き、中からバルバラが降りてくるのを二人の羊飼いが目撃していたが、彼女の父親が怖かったのだろう。羊飼いはバルバラのことを密告してしまう。すると羊飼いが飼っていた羊は、みな散り散りに逃げていき崖から落ちて死んでしまった。〔後略〕

 塔から落下している二人の男は、二人の羊飼いかもしれない。

XVII 星

『星はなんでも知っている』(P175)

宮沢賢治/作詞「星めぐりの歌」

やくしまるえつこ「アンノウンワールドマップ」

XVIII 月

消臭剤のCMで犬のママさんがクンクンと……(P180)。(消臭剤ではなく柔軟剤でした)。

ノブレ版「太陽」

ノブレ版の太陽。月の雫と同様に、太陽の雫も太陽に落ちていくように描かれるのが多数派。(P182)“TAROT OF MARSEILLES Heritage”も見てみよう。皆、しずくは太陽に落ちていく。

マルセイユ版「太陽」

 ところが、マルセイユ版は雫が落ちてくる。これは次に示すブザンソン版の特徴で極めて少数派。また、レンガ塀の手前、双子の足下は堀があることに注意しよう。

ブザンソン版「太陽」 ブザンソン版 女教皇改め「ジュノー」 ブザンソン版 教皇改め「ジュピター」  ブザンソン版はマルセイユ系から派生したものだが、2番と5番がユノーとユピテルに変わっていて、マルセイユ系タロットとは呼べない。「博打カードに教皇様を描くなどけしからん」という教会からの圧力を恐れて自主規制してしまったのかしら。ちなみにユノーはユピテルの嫁さんで、二人はペア。この二人はギリシア神話だとヘラとゼウス。

ロブスターの寿命について訂正

 『タロットの謎』で「ザリガニと同族のロブスターには寿命がない(P180)」と書いたけれど、これはロブスターの老化速度にまつわる短いニュース記事からの誤解がバズった、つまりデマ。
 たしかにロブスターは、内臓まるごと脱皮を続け、大変長命だけれど、やがては老化により脱皮不可能になり細菌感染で死ぬらしい。
 本には、「不老不死」でなく「稼働限界が不明」くらいの意味で「寿命がない」と書いたのだけれども、語弊がある表現でした。ごめんなさい。
 結果的に「嘘」を書いてしまったけど、それはそれでものすごく月のカードらしい記述になってしまった(汗)。月は「嘘」を表すので。

 それと、ザリガニと月の相関性にまつわる新しいネタを見つけたので、紹介しておきます。

「自分自身のクローンを作り出して爆発的に増殖していくザリガニ」

 単為生殖で大量の卵を産んで増殖しつづける「クローン増殖ザリガニ」の話です。突然変異によって3倍体を持ったたった一匹のザリガニが増殖を繰り返し、30年後には世界各国に拡がっているという現実。いつのまにやら日本にも生息しているそうです。

「ミステリークレイフィッシュ」

「複製」や「大量生産」の月のカードにふさわしい上に、よりにもよってザリガニというのが面白いです。
 移動や交易や通信の大規模化や速度向上とともに、ミームやジーンの伝播も広範かつスピーディーになり、生まれたり消えたり変異したり、夜ごとの月のように目まぐるしく変化する、ということでしょう。

海老のシンボルは

 ザリガニと海老は生物学ではあまり違いはないらしい。海老は書いて字のごとく老いを象徴していて、日本では「腰が曲がるほど老いても元気でいられる」縁起のよい生き物として、装飾品に描かれたりする。おせち料理にも長寿を願う縁起ものとして入っている。海老の曲がった腰、長い髭は老人を象徴している。月(18番)と同グループの隠者(9番)は老人だ。

宇宙の彼方からやってきたやつが地球の真の支配者(月)をぶっ潰し、残された地球人類の分割統治をはじめた話。

マルセイユ版「月」

XVIIII 太陽

2009年の日食(P194)

XX 審判

マルセイユ版「審判」

エレウシスの遺跡

AMAZING GRACE - Hayley Westenra

主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV 639

ハレルヤ・コーラス

XXI 世界

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2013319164057

チベットやネパールの風習・吉祥布(カタ)

さとりのしょ

大澤が手がけた本