ステンレスのヤカンを磨く

 薄汚れたステンレスのヤカン。かなり丈夫な品でもう十年以上使っている。買った当初は鏡面仕上げのピカピカだったのだが、長年の使用でもうみるかげもない。水あかもたまって、こすっても落ちない。これまで何度か金属磨きで手作業で磨いたことがあるのだけど、毎回ずいぶんと手間と体力を消耗するし、完全な鏡面に回復させることはまず無理。
 買い換えようと思い、ホムセンに見にいくと、千円くらいと安いのだけど、作りも安っぽいしデザインもダサイ。
 それでふと、「今のヤカンを電動工具で磨いたら......」と思い立ち、ディスクグラインダーをホムセンでレンタルして、研磨剤とバフでゴリゴリ磨いた。
 初めは、「あっというまに新品に戻るはず」と思ったのだけど、それは甘い考えだった。
 鏡面仕上げは非常にデリケートで高度な技術だったのだ。クレンザーなどでこまかい傷のついたヤカンを、鏡面仕上げ用の微細な研磨剤でいくら磨いても、決して鏡面には戻らない。
 結局、粗仕上げ用、中仕上げ用、仕上げ用と三段階、研磨剤を変えながら磨きなおすはめになった。
 ディスクグラインダーはけたたましい騒音!
 大工道具は騒音対策なんて考えられていない。
 飛び散る研磨剤と金属粒子であたりはどろどろ。
 まあでも、一応、買った当初のピカピカヤカンには戻った。
 しかし研磨剤やバフなどにかけたコストをあわせると、高級ヤカンをもう一つ買えるくらいかかってしまった。
 しようがない。まだもう一つヤカンは残っているし、圧力鍋もみがきなおして元を取ることにしよう。

 ヤカンの底に貯まった水あかは、クエン酸を使うと見事に落ちる。水を入れて、大量にクエン酸を溶かして一時間くらい弱火で煮沸。その後、24時間放置する。タワシで磨いても絶対おちない水あかが、きれいに溶けてしまう。ただしこの方法はアルミのヤカンには使えない。酸に耐えられずアルミが腐食する。

 水あかは、水道水に含まれるカルシウムやミネラルが固まったもの。ミカンや多くの果物には、クエン酸がたくさん含まれているけど、おそらく、土の中のミネラルを溶かして、親木の根や、発芽したタネの根がそれらを吸収しやすくなるように、クエン酸を持っているのかもしれない。

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このページは、おーさわが2010年3月 2日 00:40に書いたブログ記事です。

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