五芒星型の追儺儀礼

 魔術で五芒星型の追儺儀礼 (Lesser Banishing Ritual of the Pentagram)という儀式がある。その昔、某氏から秘伝なるものを教わって、何度何度もくり返しやったけど、その当時、現場での実際というか、実物の動画なんてものはどこにも無くて、「まぁこんなとこかなぁ」という感じでやっていた。某氏は実演はしてくれなかったのだ。
 昔の記録を読み返しているうちに、もしかしたらとyoutubeで検索してみたら・・・・いっぱい出てきた。抱腹絶倒、ひきつりながら観た。
 ド田舎で魔術オタの若者が、裏庭で奇妙な踊りを踊ってる。ワンワン犬が吠えてる声も聞こえる。「犬がだまるくらいの法力みせてみろ!」と言ってみたくなる。(笑)
 魔術本では基本的なやり方が書かれているだけだから、それを実行に移したとき、様々な様式が生まれる。呪文の発音と震動法とか、身振り手振りのアレンジとか、その人の先入観や趣味によってみなまちまち。活字は不完全にしか物事を伝えないものだなぁとあらためて実感した。
 そんで観ていておもったのだけど、シンプルなヤツほど本質をわきまえていて、呪文の震動もうまくできてる。ゴテゴテ飾り立てて様式に酔ってる人のはダメ。声がなってない。いくら音響効果でエコーかけても、芯が入っていないことは隠せない。
 でもまぁみんな最初はそんなもの。そもそもこの儀式はそういう様式の催眠術から脱却するための儀式なのだ。何年もやった末、ある日、本当に大天使は降りてくる。バトラーが言うように「修行者は決してその時を見誤る事はない」。そのことを身をもって知ってる人がどれくらいいるだろう。
 海の向こうで一生懸命それをやって、動画までUPしている人々。傍目にはこっけいなものだけど、もともとそういうものだからそれはしょうがない。「天使を呼ぶ事はだれだってできる。しかし呼んだとき彼らは来てくれるのかね?」なんて言葉があるけど、彼らに大天使が降りてくる日が来ることを私は願ってやまない。彼らに祝福が降りますように。呼んでも来ないかもしれないが、呼ばなければ決して来ることはないのだ。

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このページは、おーさわが2009年7月 3日 11:35に書いたブログ記事です。

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