11.死後世界や地球外の星や神話的な非現実の世界に行けるか?

 肉体から離脱する経験は、死後の世界(霊界ということにしておきます)を思わせます。ですが最後は肉体に帰ってくるし、臨死体験者も帰ってきたからそれを報告できるわけで死んだわけではありません。だからこれらは死後の世界があると実証したことにはなりません。ですが死後の世界では無いことにもなりません。霊界ラジオや無線機が発明されたら話も変わってくるのですが。
 あたかも死後世界のように思える場所に行くことは可能でしょう。亡き人と会うこともあるでしょう。私はそういうことがありました。桃源郷やシャンバラに行くこともできるかもしれません。見たことも聞いたこともない美しい場所に行くことはよくあります。ときにはそれが地球ではないよその星に思えることすらあります。これらは行こうと願って行ったのではなく、勝手にそこに誘導されたような感じです。
 極寒の砂漠の火星、灼熱地獄の金星、太陽の表面を歩けるか。あるいは作家によって作られた物語の世界に入りこめるのか。空想ならそんなことも簡単ですが、幽体離脱では難しいでしょう。
 幽体離脱には空想ほどは自由にはならない不自由さがあり、それが「現実感」を醸し出してもいるようです。
 ですが「他の人にできた/できないから自分もそうだ」と決めつけても無意味で、他人の真実は自分の真実とは限りません。ご自分で試してみてください。
 ところで死後の意識が経験できるかどうかについてですが、生きていながら死んでしまった人々がいます。いわゆる覚者とか悟りを開いた人と呼ばれる人々です。
 彼らもやがては肉体の死を迎えますが、もともと死んでいます。ブッダもその一人ですが、けっこうたくさんいるようです。彼らの言葉から察すると、死後の意識は幽体離脱とはだいぶ異なるもののように思えます。死後を知りたいのであれば、悟りを求めたほうがよいでしょう。
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