4.物質世界に影響を与えることはできるのか?
普通はまずそのような事は起きません。遠隔地の偵察(=透視)、他人との交信(=テレパシー)、などは実験してみるとほとんど失敗に終わります。
また離脱している姿を他人に見せることもできないでしょう。ただしモンローは他人に目撃されたり、他人の腕をつねったらその人の腕にアザができたという体験談を書いていたと思います。それを毎回確実にできるなら、世間がひっくり返るような大発見になりそうなものです。
「幽界で窓ガラスを壊したら、物質界の窓ガラスも割れた」と報告してきた方もいました。そこで私は「もう一度やってみたら?」と言ったのですが続報はまだありません。
幽体離脱にはこのような不確実性がつきまとっています。ごく稀ながら、物質世界に影響を与えた例が報告されます。しかし数少ない例外は、そんなことがほとんど起きはしないことの証明のようなものです。
私自身はこのようなサイキックな経験はないのですが、バトラーによると、物質化霊媒などと呼ばれる、生まれつき特殊なエーテル体をもった体質の人には、そういうことができるそうです。
しかし自著の「幽体離脱入門」にも書いたように、現実とのシンクロニシティが発生することが時々あります。私はサイキックな方向よりも、こっちの可能性に注目しています。
「強く願望を持ち明確なビジョンを持てば夢は実現する」と言われますが、魔術でも同じ考え方をします。アストラル界の出来事は、やがて物質界に降りてくるのです。それゆえに積極的に強固なビジョンを作ろうとします。光体法も実はそういうことで、はじめは想像にすぎないのに、やがて本当に幽体離脱が起きるのです。
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