4.4●回帰日時を調べるには
出生図の中のある惑星と同じ位置に、トランジットの同じ惑星が来たときを回帰と呼びます。一年間の運気を見るときは、太陽が回帰する日時を調べてホロスコープを作ります。人生上で大きな意味を持つとされるサターンリターンは土星が回帰する時です。
アマテルでは回帰時刻を求めるとき、「その時刻のデータを作る」という考え方をします。そのデータはデータベースに保管はされていませんが、出生データと基本的には同じものです。回帰時刻の出生データが作成されたら、それをチャートに「送る」ことで回帰図を得ます。求められた回帰データを頻繁に使いたいときは、データベースに保管しておくこともできます。
ここでは「あまてる子」さんを例に、回帰計算の方法を説明します。あまてる子さんは、1965年3月30日正午、三鷹市の生まれのようです。データベースから、あまてる子のデータを選択し、「左クリック→回帰日時」を検索を選びます。回帰検索ダイアログと検索結果窓が開きます。
検索結果窓が開く
回帰を求めることができる天体は七惑星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星)のみです。右図では回帰検索天体に太陽が選択されています。出生図に対する太陽回帰を求めます。
回帰検索ダイアログ
2008年10月11日から未来にむかって4回、太陽回帰が検出されるまで計算を続ける事を表しています。回帰天体を観測する観測地は生まれた場所がデフォルトですが、ネイタルデータ登録の際にトランジットの観測地を登録しておければ、その値が採用されます。生まれは三鷹市でも今の住居は大阪だという場合は回帰観測地は大阪の緯度経度で計算します。
太陽は1年で黄道を一周するので、4回の検出回数が指定されてると、約4年先まで該当する日を探すことを意味します。「過去方向に」のオプションにチェックが入っているときは、検索開始日から過去に遡りながら4年分検索します。
検索ボタンを押すと、検索結果窓に次のように回帰する時刻が求まりました。
回帰図を表示するときは、求まったデータの中から希望のものを選択して「右クリック→送る→新規チャート」。NT二重円などでトランジットに回帰日時をセットしたいときは、「トランジットに送る」を選択します。
月回帰や土星回帰なども同じ要領求めることができます。太陽なら検出回数4回で4年先、月なら約4ヶ月先までですが、他の天体は逆行運動することがあるので、単純にはいえません。
回帰を観測する場所は、出生地がデフォルトですが、任意の場所を指定できます。